大学中退、職場のパワハラで自殺未遂、入院も…
起訴状などによると高野被告は昨年3月11日午前9時50分ごろ、JR高田馬場駅近くの路上でライブ動画を配信していた佐藤愛里さんに持参したナイフで襲い掛かり、顔や腹などを複数回刺して殺害した。佐藤さんが負った傷は検察側の証拠調べでは61か所にも及び、高野被告の強い殺意を表す事情とみている。
一方で、高野被告は配信を通じて知り合った佐藤さんに当初は恋心を抱き、借金の申し出に応じて消費者金融で借りた金などを原資に約250万円を貸し付けた。しかし、佐藤さんはわずか3万円を返済したのみで、裁判所の返還命令にも従わなかったため、高野被告は借金返済などのために生活に困窮していた。
3日に開かれた第2回公判では被告人質問があり、さらに動機に関わる高野被告の詳細な暮らしぶりが明らかになった。
高野被告の母親は昨年12月22日に亡くなり、残された家族は父と妹だという。高野被告の最終学歴は大学中退で、その理由を弁護人に問われると「人の目がすごく気になってしまい、友人ができず通えなくなりやめてしまいました」と答えた。
以降、派遣会社で働いていたが同僚のパワハラなどを理由に自殺未遂をして入院、統合失調症と診断された。退院後は家族と同居していたが、2022年12月ごろに小山市内の実家を出てひとり暮らしを始めたという。高野被告はその理由や経緯をこう答えた。
「父と喧嘩になり出ていけと追い出されました。精神科からもらった睡眠剤を大量に飲んで台所でボーっとしていてその時に台所を汚し、それを父に怒られました。(薬を大量に飲んだのは)ストレスから逃れるためです。佐藤さんがお金を返す約束をしたのに返してこなかったからです。
それで、父に『何分で出ていける』と聞かれたので、30分で出ていけると言いました。その後はインターネットカフェみたいなところで2週間くらい生活していましたが、妹が不動産屋で1番安い部屋を見つけてくれました」













