「学生時代はずっと野球部に所属して野球に打ち込んでいた」

事件が起きたのは7月5日の午後3時ごろ。現場はJR伊勢崎駅から西へ約3キロ離れた、閑静な住宅街の一角だった。

「5日の午後8時5分ごろ、仕事を終えて帰宅した妻が、2階の部屋の布団で倒れて意識がない状態の子どもたちを発見し、119番通報したことで事件が発覚した。この家族は井上容疑者と38歳の妻、そして子ども2人の4人で暮らしていた。

事件があった一軒家((撮影/集英社オンライン)
事件があった一軒家((撮影/集英社オンライン)
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通報当時、井上容疑者は外出して不在だったが、通報から約30分後の午後8時35分ごろ、自ら伊勢崎警察署に出頭した。亡くなった長女と長男の首にはいずれも絞められた痕跡があり、遺体のそばからは井上容疑者のものとみられる複数のネクタイが見つかっている。

取り調べに対し、井上容疑者は『2人の首をネクタイなどで絞めて殺した』『自身の健康状態や家族の将来を悲観した』などと供述し、容疑を認めている。

県警は7日朝、殺人の疑いで井上容疑者を前橋地検へ送検。この家族を巡る警察へのトラブル相談記録は一切確認されていない」(社会部記者)

現場となった伊勢崎市田中島町の自宅は、井上容疑者の“地元”だったようだ。近隣に住む70代の女性が、井上家についてこう話す。

「事件のあった家のすぐそばに、おじいさんとおばあさんが昔から住んでいました。敏典さんの地元はこの街で、市内の小中学校を出て県内の高校へ進学。

学生時代はずっと野球部に所属して野球に打ち込んでいて、大学まで卒業しています。彼は若い頃からしっかり親に教育されていた印象を持っていましたが、どちらかと言えば物静かなイメージでした」

この女性によると、井上容疑者夫婦は共働きで、日頃から熱心に働いている様子が見えたという。

「敏典さんは大学を卒業したあと、全国に展開する、大手ショッピングセンターに社員として勤めていたという話を聞いていました。体型は少しふっくらとしていて、すれ違えばいつもちゃんと挨拶を交わすおとなしそうな人。見た目の印象も良かったです。

奥さんも同じような業界に勤めに出ているようで、夫婦で共働きをしながら一生懸命やりくりしていた。家族の間でトラブルがあるといった噂もまったく聞いたことがありませんでしたので、パトカーがあまりにたくさん集まっているのを見て本当に驚きました」(前同)