高校の先生もつきまとわれていたのは知っていた…
佐藤さんの高校の同級生の保護者が、証言を続けた。
「容疑者は高校の最寄りの駅で唯来ちゃんを待ち伏せしたり、唯来ちゃんが通っていたダンス教室にまで現れたり。復縁を迫るつきまといは毎日続けてとかではなく、定期的に忘れたころに突然来るみたいでした。
4月の下旬にも唯来ちゃんのレッスン中にダンスの練習場の帰り道に容疑者が姿を現したと、うちの子供に連絡が来ていました。
唯来ちゃんは容疑者と交際期間中、お互いの位置情報が確認できるスマホアプリを入れたらしく、別れてからも消さずにいたようです。
私がその話を聞いて『そのアプリ消しなさい』と注意はしたのですが、やっぱり容疑者を逆上させてしまうかもしれない(と消さなかった)。もしかすると、唯来ちゃんからしても容疑者の位置がわかるから防衛にもなると考えていたのかもしれません」
男が佐藤さんを待ち伏せするときはいつもひとりで、佐藤さんが友人らと一緒にいると、男は悪態をつきながらもそのまま帰って行ったという。実際に警察に相談していれば、結果は変わっていたのだろうか。
「本当のところはわかりませんが、唯来ちゃんは『親と一緒に別れ話をしにいった』とか『警察署に相談に行った』という話はしていました。ただ、唯来ちゃんは容疑者を刺激することを恐れていたので、どこまで本当かわからないし、うちの子供や友達を安心させるためにそう言っただけかもしれません。
高校の先生もつきまとわれていたのは知っていたそうですが、容疑者が学校で待ち伏せしているわけでもなく、唯来ちゃんが『大丈夫』と言うので、直接何か介入するということにはならなかったそうです」













