「吐血してがんと似た症状、心臓停まるかも…お金貸してくれ」

佐藤愛里さんとの出会いから借金を重ねるまでについては、次のように述べた。

「(2021年12月に)初めて佐藤さんの配信を見たときは視聴者は15人くらいで、彼女が人気だったのは全部のコメントに丁寧に返信をしていたからだと思います。2022年始めにLINEを交換してやりとりしていくうちにそういう(恋愛)感情になったと思いました。LINEの初の友だちと言ってくれたのも嬉しかったです。

佐藤さんのAmazonのほしいものリストを作るのを手伝っている時に文字でやりとりするより『電話の方がわかりやすくない?』と言われ、電話をするようになりました。会話をしながらゲームをしたり他の人の配信を見たりすることもありました。佐藤さんから『結婚やな』『彼氏みたい』『高野いなくなったら配信やめる』などと言われたことは素直に嬉しいと思いました」

高野被告(撮影/村上庄吾)
高野被告(撮影/村上庄吾)

その後、高野被告は山形市内でキャバクラに勤務していた佐藤さんに“営業”をかけられ、リアルで会いに行くことになる。同年の8月ごろだった。

「障害を持っているから会うのは恥ずかしいと最初は断りましたが、『偏見を持たない』という佐藤さんに『私の働いているお店に来る?』と聞かれ『会いたい』と言いました。それまでキャバクラには行ったことはありませんでした。山形駅前の焼肉屋に一緒に行ってそこでは他の配信者の裏話みたいな話を教えてくれたりもしました。

それから10月までの間に合計4回キャバクラに行き、ネックレスとApple Watchをプレゼントし、様々な理由でお金を貸すよう求められるようになり、150万円くらいを貸しました。吐血をして咳が止まらなくなり『がんの症状に当てはまる』からとか、その後もストレス性の胃潰瘍と不整脈でいつ心臓が止まるかわからないと診断されたからお金を貸してほしいと言われました」

「100万円貸して」という書き込みもあったという(知人提供)
「100万円貸して」という書き込みもあったという(知人提供)

すでに消費者金融から満額借りて佐藤さんへの貸し付けに充てていた高野被告は、ようやく「騙し取られているのかも」と疑念が膨らんできたという。そして佐藤さんからの連絡は徐々に途絶え、父親から家を追い出された高野被告も追い詰められていく。