「アナウンサーとして入社したのに洋服の生地選びをしている」働くことの多様性を体現する日本テレビのアパレルブランド、Audire。25歳最若手、忽滑谷こころアナの視点_4

小中高の先輩・郡司恭子アナの存在

──先ほど、郡司さんのお話が出てきましたが、プロジェクトが始まる前は郡司さんとはどのくらい交流があったのでしょうか?

実は、私と郡司さんは小中高が一緒で、ずっと先輩後輩関係なんです。学年が離れているので学校で一緒になることはなかったものの、先輩が同じ部署にいるのは心強くて。

普段からたくさん頼って、お世話になっています。

──そうなんですね。お仕事のお話をされることもあるのでしょうか?

そうですね。郡司さんはゴルフ中継を担当していて、女性アナウンサーでは珍しく実況もしているので、それこそ「スポーツの仕事のときに、心がけていることってなんですか?」と相談したこともありますね。

あとは、たまに食事に行きます。アナウンス部員たちは、働く時間が特殊なので、本当に頼りにしています。

──そうなんですね!

アナウンサーって、テレビでは堂々としていますが、実は人見知りで、優しくて繊細な人が多くて。だからこそ、後輩の面倒も丁寧に見てくれるんですね。

私は生活の100%が仕事になってしまうのが、あまり得意ではないので「ちょっと疲れたな」と思う2歩ぐらい手前で部の仲間たちに相談にのってもらったり、気分転換に付き合ってもらうんです。

それに対して「みんなで助け合ってこう!」と先輩たちも働きかけてくれるので、すごく助かっています。

──先輩にヘルプをすぐに言えるのは、日頃の関係がいいからこそですね。

本当にそうだと思います。しかも先輩から後輩に悩みを相談したり、「私どうだったかな、正直に教えて」と意見を求めてくることもあって。

普段はかっこいい背中を見せてくれる先輩も悩んだり葛藤するのだと思うと、自分も反省や課題に対して過剰に落ち込まずに前向きにいられるんです。