「Oha!4 NEWS LIVE」や「バゲット」「Going! Sports&News」などの番組で活躍している日本テレビ入社3年目の忽滑谷こころ。
彼女のSNSを覗くと、おいしそうに食事を頬張る姿や、海でのアクティビティをパワフルに楽しむ姿など、いい意味でアナウンサーらしくない自然体な姿が垣間見られる。その人となりに迫った。
メディア人である前に、
ひとりの人間としての感覚を忘れない
──忽滑谷さんがアナウンサーを目指したきっかけを教えてください。
大学2年生のときに、ゼミの企画でスリランカに研修旅行に行きました。そのときに「日本から半日ほどで行ける場所で、こんなにも違う生活をしている子どもたちがいるのか」と衝撃を受けました。
私はたまたまスリランカに行けたし、現状を知ることができたけれど、忙しい日々をすごす日本のみなさんの中にはなかなかそのようなチャンスがない人もいると思う。
そういう方々に私が見たことや聞いたことを新鮮に伝えていきたい。と思ったことがきっかけで、アナウンサーを志すようになりました。
──具体的に現地ではどういうことをされたんでしょうか?
所属していたゼミが環境問題に関する研究をしていたので、現地の子どもたちと環境問題について学ぶワークショップを開催し、一緒にゴミ箱を作ったり、紙芝居で授業をしたりました。
私たちが行ったスリランカの地域には、ゴミを正しく捨てることが環境改善の一歩になるという認識があまりなく、道端にごみがたくさんありました。
日本語も英語も通じない環境だったので、身振り手振りでコミュニケーションを取った思い出があります。
──2020年に入社した忽滑谷さん。アナウンサーとして心がけていることはありますか?
「アナウンサーとして」以前に、ひとりの女性として、ひとりの人間としての感覚を忘れないということは、すごく気をつけています。
例えば、悲しい事件があったときの人々が泣いてる映像や、試合直後に負けてしまった選手の悲しそうな表情って、アナウンサーとしては、ついつい「伝えなければ」と思ってしまいがちなんです。
でも、メディア人である前にひとりの人間ですから、そこでマイクを向けるのをやめることもあるんですよね。そういう感覚は今後長く仕事をしていく中でも、大切にしたいなと思っています。
──たしかに視聴者から見ても「今これを聞くのはどうだろう」と意見が割れることもありますよね。そういう感覚を大切にしたいと思ったきっかけはありますか?
先輩方の仕事ぶりを見ていて、学びました。
日本テレビって、先輩・後輩の上下関係がいい意味であまりなくて、自分が仕事のトライアンドエラーで得た収穫を自分のものだけにするんじゃなくて、本当に皆さん優しくなんでも教えてくれるんです。
そんな先輩方の仕事を見て「自分の感覚を信じて仕事をしていってもいいんだ」と日々感じています。