自死した年の差夫婦…遺書に「ここに遺体がある」

長浜市で見つかった女性の遺体は完全に凍っており、県警は3容疑者に事情を聴くとともに司法解剖で死因の特定や身元の確認を急ぐ。

1日午後8時半ごろに「両親が死んでいる」という110番通報があり、警察が駆け付けたところ、堺市中区福田の住宅の2階のウォークインクローゼット内に51歳の夫と71歳の妻が倒れていた。2人とも搬送先の病院で死亡が確認された。現場や2人に争った形跡などはなかった。

現場で見つかった遺書には、長浜市の岩瀬容疑者の名前や自宅住所が明記されており、「ここに遺体がある」などと書かれていたという。

長浜警察署(撮影/集英社オンライン)
長浜警察署(撮影/集英社オンライン)
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岩瀬容疑者の自宅近くに住む女性は取材にこう証言した。

「もう10年以上前のことになるけど、浩一郎さんと息子の龍彦さん、それからおばあちゃんの3人でこの家に引っ越してきました。そのころから浩一郎さんに奥さんはおらず、何か一緒にいられない理由があって離婚したという噂話を聞いていました。

その離婚した奥さんに関係のある場所が大阪だと聞いていたので、事件のニュースを見て『つながるな』と思いました。浩一郎さんはふだんはおとなしそうなおじいちゃんって感じの方で会えば『こんにちは』と挨拶もしますよ。最後に見たのは3月中旬の昼くらいで、玄関前をほうきで掃き掃除をしていました」

龍彦容疑者については「カタい職業」に就いていると近所で評判だったという。

「龍彦さんは『離れ』に住んでいたみたいで、たまにそこから自転車で出勤しにいくのを見かけるくらいでした。やっぱりおとなしそうな中肉中背の普通の方です。だから事件を知ったときはそりゃ驚きましたよ。そんな兆候というか変わったことは何もありませんでしたから。

1階の雨戸は閉めっぱなしなんだけど、これも引っ越して来た当初からずっと閉めっぱなしでしたから不自然には思いませんでした。龍彦さんが離れに住んでいるのも最初からだったと記憶しています。

唯一のトラブルといえば、引っ越して来てすぐの夏の頃、浩一郎さんが頻繁に怒鳴っていることがありました。2階が浩一郎さんの部屋なのですが、夜の8時ごろに窓を開けた状態で誰かと電話してて、『おいっ』とか『こうしろ言うてるだろうが』みたいな荒い言葉で怒鳴っていました。

そういうことが1ヶ月近くも続いたので、ウチの主人がたまりかねて『静かにしてくれ』と苦情を言いに行くと、聞こえなかったフリなのか、何も反応しないで部屋の隅に隠れてしまったようです」

龍彦容疑者が住んでいた離れ(撮影/集英社オンライン)
龍彦容疑者が住んでいた離れ(撮影/集英社オンライン)