関西万博に行かせたくない4つの理由 

世界最大のオンライン署名サイト「Change.org」で2万5000以上の賛同を集めているのは、“関西万博への校外学習を強制しないで”というもの。豊中市の児童生徒と保護者からなるグループが主体となってこの活動をしている。

この署名活動の発端となったのは2024年5月、関西万博への校外学習(遠足)として参加意向調査が大阪府内の小中学校に対して行なわれたが、選択肢が「参加予定」「検討中」の2択しかない、不公平なアンケートだったという。


暗雲たれ込める大阪・関西万博の開催に向けて奔走する吉村洋文・大阪府知事(画像/本人SNSより)

暗雲たれ込める大阪・関西万博の開催に向けて奔走する吉村洋文・大阪府知事(画像/本人SNSより)

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これに対して、交野市の山本景市長は異を唱えて同月に会見で、「交野市の小中学校は学校単位で参加しなくてもよい」と見解を表明していた。続いて、吹田市、熊取町、島本町も自治体全体としての遠足事業不参加を表明している。

豊中市の団体が校外学習での万博参加の強制を拒否したい理由は大きくわけて4つある。

1つ目は、万博の会場になっている夢洲でガス爆発事故があったこと。会場の夢洲が、さまざまな化学物質を含む産業廃棄物や汚泥の土壌で成り立っていることが懸念され、有毒ガスが噴出したとしても不思議ではなく、本当に安全が確保されているのか不安だという。

2つ目はアクセスの悪さ。豊中市から会場へは集合などの時間も含め、短く見積もっても片道2時間ほどかかるため、お弁当の時間、終業時刻までに学校に帰ることを想定すると、現地での活動時間はほとんどないと考えられる。さらに駅での集団乗り換えも難しく、専用のバスの手配も困難な状況だという。

万博会場の最寄り駅となっている夢洲駅 (編集部撮影)
万博会場の最寄り駅となっている夢洲駅 (編集部撮影)

さらに災害時の対策が十分ではないこと、学校の先生が事前に下見をして計画を立てられないことなどを理由としてあげている。

ただ、同団体は万博そのものを否定しているのではなく、あくまで学校単位での見学参加の強制はやめてほしいとの意向を示している。

この件について、現場では実際にどんな声があがっているのか。大阪府豊中市の中学校教員が集英社オンラインの取材に応じた。