恐竜はあえて後にだした
——シリーズには現存しない妖怪や幻獣なども登場し、攻めの姿勢を感じます。どのようにして決めているのですか?
『”動物”最強王図鑑』からはじまり、絶滅動物、そして恐竜、妖怪、昆虫と続きました。図鑑の鉄板テーマは、動物、昆虫、恐竜なんですが、恐竜を出してしまうとクライマックスを迎えた感があり”絶滅動物”を手にとってもらえないのではと思い、恐竜は後にしました。
そして、絶滅動物が受け入れられたのならば、妖怪も受け入れられるのではないかと思いました。”動物園にいない、見たことがない生物”という意味で、子どもたちにとって絶滅動物と妖怪の距離感は違わないのではないか、と。
昆虫が5冊目になったのは、”大きさを統一した場合”と条件を加えたためです。先ほど(前編の冒頭で)もお伝えしたように、動物たちが死ぬまで戦うことはないわけです。
架空の戦いの中で、“大きさの統一“という更なる空想の条件が加わると混乱をまねくと思ったので、「こういう本なんだ」という本のコンセプトに共感してもらってから昆虫は発売したかったんです。
14冊目のタッグ戦は、かつて、マンガ『キン肉マン』(集英社)でシングルマッチからタッグマッチに移行し盛り上がったので、きっといける!と企画にしました(笑)。
現存しない妖怪、王者を集めた異種、タッグを組む戦いなど、新たな試みには一抹の不安はありましたが、振り返るとターニングポイントにもなっていて、チャレンジし続ける意義を改めて感じます。
——一番売れたのは?
まず、ひとつは9冊目に発売した『水中最強図鑑王』ですね。約5億万年以上前から生息する、地球上で最古の大型捕食動物アノマロカリスから、現代で大人気のサメまで登場しますから、水中のベスト版のようなものなので読み応えがあります。30万部以上売れています。
もうひとつは、『ドラゴン最強王図鑑』です。ドラゴンは、ゲームやアニメでもよく登場しますし、世界各地にさまざまな伝説があって『神聖で強くてかっこいい』と、こちらも水中以上に人気があります。
ただ、『ドラゴン最強王図鑑』には内容だけではなく、本に”最強王図鑑会員証”をつけたので、もしかしたら、そういうことが+αになっているのかもしれませんね。