過去には警察から異例の要求を出されたすき家
「すき家」の異物混入事件が波紋を広げている。
「今年1月、鳥取県の店舗で客に提供されたみそ汁にネズミの死骸が混入していたほか、3月28日には東京都昭島市の店舗でテイクアウト商品にゴキブリの一部が混入していたことが発覚。これらの事案を受け、すき家は衛生管理のために全国約1970店舗のうちショッピングセンターなどの一部を除く全店舗を3月31日午前9時から4月4日午前9時まで一時閉店することを発表しました」(全国紙記者)
すき家は外食産業を手掛けるゼンショーグループ傘下の牛丼チェーン店として、1982年に創業された。豊富なメニューや徹底したコストカットによる値段設定で勢いを伸ばし、2008年にライバル「吉野家」を店舗数で抜き、以来、牛丼チェーンの最大手として君臨してきた。
それだけに今回の事件の衝撃は大きい。しかし振り返れば、すき家はこれまで幾度となく、世間を騒がせてきた。
「その端緒といえるのが、15~16年前に頻発した“強盗事件”でしょう」と語るのは週刊誌記者。
「2009末~2011年頃、全国では牛丼チェーン店を狙った強盗が頻発していたが、中でも被害が大きかったのが、すき家だった。2010~2011年に発生した事件のうち、なんと9割がすき家で発生。
数ある牛丼チェーンの中で狙い撃ちにされた理由について警察庁は、従業員が一人で接客、調理、食器の後片付け、清掃、仕込みのすべてを行なう、いわゆる“ワンオペ体制”にあると指摘。ゼンショーに対し、防犯体制を改善するよう異例の要求をしました」(週刊誌記者)
強盗事件をきっかけに明るみに出た「すき家」のワンオペ体制。ゼンショーは2012年3月末で深夜帯のワンオペをやめると宣言したが、期限を過ぎても実現せず、従業員の労働環境は改善されないままだった。
そのくすぶった火種が大きく爆発したのが、2014年。