「片山一家が住んでいた自宅も渋谷さんが建てた」

片山容疑者は被害者3人と同居していた50代の長女の息子で、県警は祖父母らとの間に何らかのトラブルがあったとみられる。警察は、腹部を自傷した片山容疑者を回復次第、殺人容疑で逮捕し、厳しく追及する方針。

社会部デスクが解説する。

殺害された渋谷さん(知人提供)
殺害された渋谷さん(知人提供)
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「片山容疑者は元自衛官で直近まで川崎市内に住んでおり、県警は29日に家宅捜索を行って資料を押収。一方で防犯カメラ映像の分析などから片山容疑者が犯行後、JR掛川駅から新幹線で関西方面に移動、その後、鳥取県内に逃亡していたことがわかり、身柄の早期確保に繋げました。

片山容疑者の実家は静岡県掛川市ですが、5年ほど前に両親が離婚して母親はそれ以降、菊川市の実家に身を寄せて昭一さんと育子さん、留美子さんと4人で暮らしていた。

しかし片山容疑者がこれまでこの菊川市内の祖父母宅で暴れて警察沙汰になるようなことはなく、周辺住民への聞き込みでもそうしたトラブルは確認されていない。動機がまだ見えてきません」

殺害された育子さん(知人提供)
殺害された育子さん(知人提供)

片山容疑者が育った掛川市内の実家の近くに住む男性によると、父親は数年前に病死したという。

「片山さんのお父さんは糖尿病を患っていて、数年前に亡くなったね。子供の学区が一緒だったこともあり、10年ぐらいは付き合いがあったけど、年に1度お酒を飲む程度で詳しくは知らないね。

身長165センチくらいの普通の人で、なんか家にこもって仕事しとった。死後は母親が子供らを引き連れていたけど、確か父親が亡くなる前に離婚したんじゃなかったかな。

あの家も大工さんだった母親のお父さんが建てたと思うよ。工事の時『渋谷工務店』って書いた車が停まっとった」