――コットンはファーストステージ2位で、最終決戦に残りました。2本目の女性ヘビースモーカーが出てくるお見合いのネタは結果的に1本目の点数を上回ります。2本とも甲乙つけがたい名作でしたが、ネタの順番はどうやって決めたのですか。
西村 めちゃくちゃ悩みましたね。どちらもウケる自信はあったんで。決まったのは結局、ネタの提出期限ギリギリでした。本番の10日ぐらい前ですかね。最後は相席スタートの山添(寛)さんの言葉で決めました。山添さんは最近、テレビではクズキャラで通ってますが、ほんまはめちゃめちゃお笑いに熱い人なんです。
きょん 本当はぜんぜんクズじゃないんです。
西村 その山添さんに相談したら「1本だけで終わった場合、浮気の方がコットンのプラスになる」と言われて。浮気のネタって、きょんは役が憑依したかのようにキャラクター全開で、僕はそれを受ける側に徹してるんですよ。その役割分担がはっきりしているぶん「両方のすごさが伝わる。受けの演技力は素人には伝わりづらいけど、玄人にはわかるから」って言ってくれて。
――出番順でコットンの後にネタを披露する予定だったビスケットブラザーズが、やはり女装していて男性がカツラを外すシーンのあるコントを持っていました。なので、かぶらないよう、2人に1本目にどちらのネタをやるか教えて欲しいと聞いたそうですね。でも、ビスケットブラザーズいわく、いつまで経っても連絡がなく、催促したらようやく教えてくれたと。「はめられかけた」と憤慨していました。
きょん 原田(泰雅)さんの方でしょ? 根に持つタイプですよねー。きんちゃんの方は仏様みたいな人なんで。
西村 迷い過ぎて、心に余裕がなかったんです。そんなことするわけないでしょ! 忘れてただけですから!
取材・文/中村計 撮影/下城英悟
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「キングオブコント2022ファイナリストインタビュー」
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や団 ♯1、♯2、♯3
クロコップ ♯1、♯2、♯3