ビスケットブラザーズ インタビュー #1
ビスケットブラザーズ インタビュー #2
大阪でコントだけやってると相当「尖ってる」印象に
—— 今、同年代の大阪の芸人たちは、当たり前のようにコントも漫才もやりますよね。ビスケットブラザーズも関西の漫才新人賞等を受賞していますが、もともとはどちらがメインだったのですか。
原田 僕らはコントです。コントなんですけど、大阪におって漫才せえへんっていう選択肢はなかなかないんじゃないですかね。文化的にも、環境的にも。だから、東京吉本の空気階段としゃべってて、これまで漫才ネタを1本しか作ったことがないと聞いたときは、けっこう驚きましたね。僕らの周りには、そういう人はいないんで。
——大阪吉本の若手が主戦場としている劇場は「よしもと漫才劇場」と「漫才」という文字が入っているくらいですからね。
きん 漫才劇場ができるとき、名称がそれなんで、漫才しかできなくなるみたいな噂もあったんです。蓋を開けてみたら、お笑いであれば何でもOKだったんですけど。
原田 東京の人はコントだけ、漫才だけって普通じゃないですか。大阪にも漫才だけという芸人はいっぱいいますけど、コントだけでM-1は出えへんみたいな人がおったら、相当「尖ってるな」という印象になるでしょうね。
きん 先輩方もだいたい両方やっとったもんな。アキナさん、モンスターエンジンさん、天竺鼠さん。
原田 ジャルジャルさんもそうですし、かまいたちさんもそう。
——ビスケットブラザーズさんの比重的にはコントと漫才、どんなものなのですか。
原田 7・3ぐらいですね。7がコントです。単純にネタの本数ということでなく、気持ち的にという意味で。
――キングオブコントのファイナル進出が決まった日は、ともに決勝進出を決めた大阪吉本のニッポンの社長、ロングコートダディーと決起集会を開いたとか。
原田 ニッポンの社長の辻さんと、ロングコートダディーの堂前透さんと、僕ら2人です。劇場の同志なので、この中からチャンピオンを出そうな、みたいな。
きん あとはずっとコント談義をしていましたね。
原田 ニッポンの社長とロングコートダディーは化け物ですよ。
きん どっちもM-1とキングオブコント両方に出て、コンスタントに上位まで残って、さらには新ネタもばんばんつくってる。
原田 僕らはいいコントネタを年に1、2本つくるのでいっぱいいっぱいなんで。ブラッシュアップにも時間がかかるし。
きん キングオブコントは去年みたいに準々決勝で負けたりすると、ある部分ではラッキーやったりするんですよ。ネタを温存できるので。