ロングコートダディ インタビュー♯1
ロングコートダディ インタビュー♯3

「今年は決勝には行けないだろうなと」(兎)

ロングコートディが語るキングオブコント2022「ビスブラ、ニッポンの社長、僕らの3組から優勝者が出ると思ってました」_1
ツッコミ、ネタ作り担当の堂前透(左・32歳)とボケ担当の兎(右・34歳)
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――ネタ前の紹介VTRのとき、決勝進出が決まったときの動画が流れるじゃないですか。あの時の様子が、ロングコートダディが10組中、いちばんおとなしく見えました。

 僕はたぶん決勝には行けないだろうなと思っていたので。ビックリの方が勝ってしまったんです。「マジっすか」って。ありがてえなという感じでしたね。

堂前 僕は、まあ、大丈夫かなと思っていたんですけど、もうすぐ33歳になるので、少し控えめにしておこうかな、と。

――準決勝の会場が、ものすごく大きかったんですよね。例年だと500人キャパの会場だったのが、2022年は、1800人キャパの新宿文化センターの大ホールで開催されました。あの環境はロングコートダディにとっては、どうでしたか。

堂前 やりにくかったですね。

 お客さんの笑い声を、すごい待たないとダメなんです。すっごいウケると、会場がでかいから、なかなか笑い声が収まらなくて。待つぶん、テンポが悪くなるんですよ。あと、ガーッとしゃべるところは言葉がつぶれやすくなるので、そこも気を使いましたね。

――2022年のファイナリスト10組の中で、4年連続で準決勝以上に進んでいるのはネルソンズとロングコートダディの2組だけだったんです。つまり、2組はこの4年間ずっと準決勝で勝負できるネタを2本ずつ用意しなければならなかったわけです。計8本ですよね。ここまで頻繁に準決勝に勝ち進んでいると、だいたいネタがかぶるものですが、ロングコートダディの場合はどうでしたか。

 その8本はかぶってないですね。

堂前 M-1もそうなんですけど、勝負どころでは、原則、その年につくったネタでいってますね。

――なるほど。ビスケットブラザーズが、ロングコートダディのネタづくりの多彩さと量に「化け物だ」と舌を巻いていましたが、納得しました。ところで、2022年の準決勝と決勝では、ネタの順番を入れ替えてきましたよね。準決勝2日目、2本目に持ってきていた料理人のコック帽が落ちるネタを、決勝では先に披露しました。なぜですか。

 評判がよかったというのはありましたね。

堂前 ウケ量だけでいったら、準決勝の1本目にやった方は、はまらんかったらキツいなという部分があったんです。