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「タバコを吸っておいてよかった」

タバコの踏み方ひとつにこだわる、コットンのコントにかける熱き想い「僕らより上に人がいるというのは許せない。優勝するまでやります」_1
コットン。東京吉本所属。2012年結成。ツッコミ・ネタ作り担当の西村真二(左)とボケ担当のきょん(右)は、ともにNSC東京校17期出身
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――キングオブコント2022での1本目の浮気のネタも、2本目のお見合いのネタも、ともに新ネタだったのですか。

西村 浮気の方は2022年に作ったんですけど、お見合いの方は2018年ぐらいにはできていたと思います。

きょん お見合いは、一発目のときは、あんまりウケなかったよね。すげえおもしろいネタができたと思ったんですけど、そのおもしろさが伝わらなかったのかな。

――お見合いの席で、育ちがよく、いかにもおしとやかな風を装っていた女性役のきょんさんが実はヘビースモーカーだった、という設定でした。審査員も話していましたが、きょんさんのスモーカーならではの仕草というか所作がいちいちおもしろくて。


きょん タバコを吸っておいてよかったなって思えた瞬間でしたね。こういうご時世なので、やめろやめろと言われながらも。

――2018年の段階でできていたということは、キングオブコントの過去の準決勝でも、すでにかけたことはあったのですか。

西村 2020年の準決勝で一度、やりましたね。2021年のABCお笑い新人グランプリでもやって。それから2022年の準決、決勝という感じですね。でも、2022年に入って、だいぶ変えましたから。前半の2分半はできた当初とほとんど変わらないんですけど、後半の2分半はほぼ全部変わっています。

――相当、ブラッシュアップされたわけですね。

西村 死ぬほどやりましたね。お見合いのネタに関しては、この半年間くらい、毎日のように考えていた気がします。どうしたら、もっとウケるようになるんだろう、って。

――バックミュージックの選曲も変更したり?

西村 音楽を使うようになったのも、2022年からなんです。赤いラークの(1カートンの)箱を横にして、ラジオに見立てるとかも、新たに足したしたところです。

僕がタバコの火でやけどしかけて、きょんがカートンの箱を踏みつけようとするシーンは、きょんには、だいぶ細かく伝えました。踏みかけて、足をひょいと跳ね上げるのはダメ。それだとコメディになっちゃう。本気で踏もうとしている人の踏み方ではないんです。

踏みかけて、足はそのまま箱の上を平行移動させていって着地させてくれ、と。踏もうとしてギリギリで回避して欲しいんですよ。そこがおもしろいんで。(キングオブコントの)準決勝、決勝は、きょんは最高の踏み方をしてくれてましたね。あそこ、めちゃくちゃウケましたから。