ビスケットブラザーズ インタビュー #2
ビスケットブラザーズ インタビュー #3
松本人志が「100(点)つけてもよかったぐらい」
――まずは、決勝1本目のネタ『野犬』で、481点という衝撃的な高得点が出ました。2015年に審査員5人制(1人の持ち点は100点)になって以降、2019年の1本目にどぶろっくがマークした480点を1点上回る史上最高得点でした。
原田 どぶろっくさんのときは、僕らも会場にいたんですよね。決勝に初出場した年で、舞台裏の暫定席に座ってたんです。そうしたら、地鳴りのような笑い声が響いてきて、セットがずっと揺れていて。笑いが爆発すると、ほんまに会場が揺れるんやって思いましたね。ただ、僕らはネタ中、自分たちがけっこう大きな声を出しているんで、どれくらいウケてるかはっきりとはわからないんですよ。だから、点数が出るまでは、手応えらしい手応えはなかったですね。
――審査員の松本人志さんは、まだ2組残っていたので98点という評価でしたが「100(点)つけてもよかったぐらい」とまで話していました。
きん あれは嬉しい言葉でしたね。
原田 それでも、まだニッポンの社長と最高の人間の2組が控えていましたからね。芸人人気も高いコンビですし、さらに最高点を更新されるんやないかみたいにも思っていました。でもひとまず、その時点で3位は確定したので、「2本目できるんや」という程度で。
――2019年の初出場のときと比べると、審査員も一新され、だいぶ雰囲気も変わっていたように思うのですが。
きん それよりも何よりも、一度出場して、審査員との距離感がわかっていたのは大きかったですね。キングオブコントって審査員席、めっちゃ近いんですよ。体感で4、5メートルぐらいかな。言い過ぎ?
原田 10メートルは確実にないよな。とにかく近い。ただ、僕はネタ中は眼鏡を外しているので、ほとんど審査員の顔は見えない。モザイク5人衆です。
きん 肉の塊らしいです。
原田 そうそう。(審査員は)肉の塊って、よう言ってます。
――点数も見えてないのですか。
原田 見えてないですね。でも、浜田(雅功)さんが一人ひとり読み上げてくれるので、なんとかわかりますが。
――コンタクトレンズは、あえて付けないのですか。
原田 先端恐怖症なので、コンタクトを付けられなくて。
きん 先の尖ったものが自分に向かってくるのが怖い。コンタクトは、付けるときに指が自分の方に向かってくるじゃないですか。それが怖いらしいです。