「雨穴さんの小説に出てきそう」

「俺も何をされたのかわからなかった」。

夜逃げされた物件を訪れた大家が目撃した“開かない部屋”が、SNSで大きな注目を集めている。

投稿したのは、Xで「ふかぽん a.k.a ボロ戸建てKING」として不動産情報を発信しているふかぽんさん。今回投稿したのは、夜逃げされた物件で発見したという、ある部屋の写真だ。

一見すると、なんてことのない引き戸。しかし、室内側からはなぜか開けることができない。そこで外の窓から中に入って確認すると、引き戸の内側には玄関用のドアチェーンのようなものが取り付けられていた。

いったいなんのためにチェーンをつけたのか…(画像/ふかぽんさん提供)
いったいなんのためにチェーンをつけたのか…(画像/ふかぽんさん提供)
すべての画像を見る

引き戸にドアチェーンをつけるという荒業すぎるDIY。その光景はあまりにも異様で、どこか不気味さも漂っている。

SNS上では、この投稿に対して驚きや戸惑いの声が多く寄せられた。

「何に使ってたんだろうな…」
「お仕置き部屋??」
「うちがやってるアパートの場合、トイレのドアノブが内外逆に付けられてたことがある。トイレを監禁部屋にでもしてたのかな、とも思ったけど……」
「雨穴さんの小説に出てきそうなミステリーになってますね」

いったい、現場では何が起きていたのか。ふかぽんさんに話を聞いた。

今回の物件は、1984年築。家賃は5.5万円で、入居者は4年ほど住んでいたという。

「もともと入居者は電話を持っていなかったので、入居者と仲の良い中国人の友人と代わりに連絡を取っていました。家賃の振り込みが途絶えたときにすぐにその友人に連絡したところ、『もう誰もいないよ』と言われました。確認しに行くと、残置物がそのまま残っていて、誰もいないという状況でした。滞納自体は1カ月です」

夜逃げ後、しばらくして物件を訪れたふかぽんさんがまず気づいたのは、2階の窓が開いていたことだった。

「鍵を持っている誰かが、間違いなく入った形跡がありました。『誰かが入っている』という事前情報は水道屋さんから聞いていましたので、特に驚きはありませんでしたが、無性に腹が立ちました。中に入ると、やはり夜逃げ直後と少し物の配置が変わったなという印象でした」