「悪ふざけでは済まされない凶悪犯罪です」
事件に関与して逮捕された少年のうち、川村被告の「彼氏」というA以外は情報が公開されていないが、集英社オンラインの取材班は3人の身元を特定。そのうちの2人、C(18)とD(16)について、共通の知人はこう語った。
「事件前にCはインスタのDMで『ムカつくやつがいるからボコろう』『一緒にこないか?』と、仲間を集めていた。僕も声をかけられましたが、ガキっぽいし変に巻き込まれたくないので相手にしませんでした。
Cは、イキっているようにしか見えないすけど、一応ヤンキーで、18歳にもなって恐喝とか『まだそんなことしてるんかよ』って感じのことをしていました。解体の仕事をやっていて、その出張から帰ってきたばかりで今回の事件に関わったみたいです。Dも現場系のアルバイトみたいのやってましたよ」
義憤に駆られて取った間違った行動が、最悪の結末に向かってしまった今回の事件。少年たちが見ず知らずの長谷さんを殴るなか、交際相手の八木原被告は直接手を出さなかったものの、少年たちの暴行を笑ったり、煽ったりしていたという。さらに……
「女子大生コンビは途中、長谷さんに『カネ払え』などと脅迫してカード類を含めて身ぐるみ剥がした末に暗証番号を聞き出し、現金12万7000円を引き出して盗んでいる。そして現場近くのコンビニで食料品やタバコ30箱以上を購入し、途中でエラーが出て使用不能になるまで決済を繰り返していました。悪ふざけでは済まされない凶悪犯罪です。
道警が捜査で押収したスマートフォンの中には、長谷さんを集団で暴行する様子を映した動画も保存されています。検察はこれらの証拠から強盗目的の暴行だったことを十分に立証できるとみて、今回、少年2人の罪状を傷害致死から強盗致死へと切り替えて家裁送致したようです」(社会部記者)
傷害致死罪の法定刑は「3年以上の有期懲役」だが、強盗致死罪は「死刑または無期懲役」。家裁が調査し、刑事処分が妥当だと判断すれば、少年らにこれらの量刑が科せられる可能性もある。
前出のAの知人は集英社オンラインの取材に、こう証言していた。
「事件の数時間後、自分の友達にA君から『今日ヒマ? ラーメン喰い行こうよ』って電話がかかってきたそうなんです。友達はその日行けないからと断ると、A君は『じゃあ11月に行こう』って言ってたみたいで……。重大な事件起こしておいてすごいなって……」
少年たちが自分たちの行ないを心から反省する日は来るのだろうか。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班