この赤い封筒を決して拾ってはいけない

3月2日、とあるXユーザーのポストがSNS上を震撼させた。建物内に赤い封筒が落ちている写真を投稿しながら〈私は知っている この赤い封筒を決して拾ってはいけない事を 池袋西口マジ魔窟でしょ〉とコメント。

いったいこれは何なのだろうか。この赤い封筒にまつわる「知らなかった」では済まされない“変わった風習”について紹介しよう。

赤い封筒の風習があるのは、主に中華圏。“冥婚”と呼ばれるもので、この赤い封筒を拾ったものは、死者との結婚を強制させられる。

1
1
すべての画像を見る

赤い封筒の中に入っているのは、亡くなった女性の写真やお金、そして髪の毛など。赤い封筒を拾ってしまったら最後、その様子を物陰に潜んで監視していた、亡くなった女性の親族が現れ、死者との結婚の儀が執り行われることになる。

そのため、“冥婚”の風習が特に強いとされる台湾では、子どもの頃から「赤い封筒が落ちていたら絶対に拾ってはいけない」と教え込む家庭もある。また、赤い封筒が落ちていたらそれだけでニュースになったり、警察に通報されることまである。ただ、通報を受けて駆けつけた警察官もまた、冥婚を恐れてその封筒を拾うことができないというから困ったものだ。