八木原被告と川村被告、どちらも友達は少なかった… 

同じ釧路の出身で、中学時代に同じ進学塾に通っていたという八木原被告と川村被告。高校、大学は別だったが、それぞれが江別市内の大学に入学した後は、同じコンビニで働き、「親友」とも呼べる関係性だった。コンビニの常連客が証言する。

「2人は地元が一緒だとかで、とても仲が良く、それこそバイトじゃない日も2人でコンビニにいたことがありました。『どうしたの?』と聞くと、『遊んだ帰りです』と。八木原さんはしゃべり方が独特というか、小声でとても早口でしゃべるので何を言っているのかよくわからないことがありましたが、事件を起こすような雰囲気ではなかったのですが……」

八木原被告の中学時代のクラスメイトも、当時の印象をこう語っている。

「八木原さんは成績もあまりよくないし、運動も苦手。大人しくて地味なタイプでしたね。いじめはなかったけど、クラスでは浮いた存在で、休み時間や移動教室のときは常に1人でした。友達はいなかったと思います。けれど、合唱部の活動は真面目に一生懸命やっていたと思いますし、校則を違反するようなこともなかったので、今回事件を知ってすごく驚きました」

一方、川村被告は大学では教育学科の「初等教育コース」に在籍。小学校の教師を目指していた。

「川村さんは優等生で遅刻や欠席もほとんどなく、先生からの評価もよかったと思います。1学年は約110人でテストでは常に20位以内にいて、学年2位を取ったこともあります。基本的に真面目なので、授業も静かに一生懸命受けていたし、部活もバドミントン部で頑張っていた印象があります。ただし…」

川村被告の自宅(撮影/集英社オンライン)
川村被告の自宅(撮影/集英社オンライン)

高校の同級生だったという女性は言いよどんだ後、こう続けた。

「いじられキャラで、入学当初から陰で『カエル』と呼ばれていました。本人も気づいていたけど、あんまり気にしてない感じでメンタル強いなぁって。陰キャでクラスでのカーストも下のほうなのに、周りの陽キャやヤンキーに憧れて、イキっている感じはありました。自分を強くみせたいのか、休み時間に机の上に足を乗せたり、態度を悪くしたりするので、周りに避けられていました」

川村被告も友達は少なかったようだが、恋愛になると積極的な一面を見せることもあった。

「モテはしないけど、とりあえず彼氏がほしいって感じで、遊んでるチャラい男子とかに自分からグイグイいく肉食系でした。彼女がいる男子にも毎日告白するくらいでしたが、フラれ続けている時期もありました」(同前)