アイドルを引退して看護師を選んだ理由

――「平成元年生まれ 35歳のヤバすぎるアイドル見つけました。アイドル×看護師×ママの三刀流なんだって!!」今年7月、Xに投稿した自己紹介が話題になりました。

河合風花(以下、同) アイドルだけどママであることを投稿するのは勇気が必要だったんですが、批判的な意見はほとんどなくて。

「35歳の同い年でアイドルやっているコがいるんだ!」「うちの嫁と同い年なのにすごい!」など、応援してくださる方々が想像以上に多くてびっくりしました。

――アイドルグループ「Veuns Parfait」のメンバーで看護師としても働き、2歳のお子さんがいるママである河合さん。看護師のお仕事だけでも大変じゃないですか?

アイドルを始めた頃は小児科病棟だったので両立が難しく……、美容系のクリニック勤務に変えました。

平日の昼間にアイドルのレッスンがあるので週3〜4のシフト制、時短で働かせてもらっています。ライブは土日のどこかに入れますし、いざとなったら有給も使えるので今のところは問題なくやれています。

35歳のヤバすぎるアイドルこと、河合風花氏
35歳のヤバすぎるアイドルこと、河合風花氏
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――17歳から芸能活動を始め、2014年からアイドルグループ「READY TO KISS」のメンバーとして活動。2017年に卒業と同時に、芸能界を引退しました。当時はどんな思いでの決断だったんですか?

芸能活動を10年区切りで考えていて、27歳になる年でちょうど10年だったんです。当時は30代のアイドルがほぼいない時代だったので、業界的にも「いつまでいるの?」みたいな空気感があって。

それでも続けていく勇気がなかったし、安定した職業に就きたくて看護師になりたいと思ったんです。

――アイドルは恋愛禁止みたいなところがありますが、そろそろ恋愛や結婚がしたいなという思いもありましたか?

その頃は決まった人がいたわけではなかったんですけど、いつか結婚して子供が欲しいとは思っていて。

そのために、自分ひとりでも家族を養っていける力をつけたくて、将来的に続けていける看護師がいいかなと選びました。

高校を中退しているので高卒認定を取ってから看護学校に通って、必死に勉強して3年間ずっと特待生をキープしたまま卒業までできました。

周囲から「勉強なんかできるの?」と言われていたという河合さん
周囲から「勉強なんかできるの?」と言われていたという河合さん

――国家試験に合格し、2020年4月から看護師に。その後、結婚や出産もあり、安定した生活を手に入れた中、どうしてまたアイドルになろうと思ったんですか?

友人の生誕祭にゲスト出演したときにそこに来てくれたファンの方から「もう1回ステージに立っているところがみたいな」って言われたんですよ。

そこから、やっぱり私はアイドルが向いているのかもと思って、元メンバーを集めてレディキス(READY TO KISS)のOG公演を開催したんです。

ひさびさにステージに立つ衝撃はすごかったですね。昔に戻ったような感覚というか、アイドルってこんなに楽しいんだ!って、改めて気づきました。