「犬猿の仲」でもなりふり構わず…

「石神井にみなさんに会いに来ました。そしたら、こんなにたくさんのみなさんが、私に会いに来た」

蓮舫氏は6月27日、石神井公園駅前で枝野幸男前代表らとともに、大勢の聴衆に笑顔を見せた。だが、蓮舫氏をめぐる情勢は日に日に厳しさを増す。

東京都知事選の序盤情勢が朝日新聞、日経新聞、JNNなどで相次いで報じられたが、いずれも小池氏がリードし、蓮舫氏は苦戦している状況だ。

蓮舫氏の周辺は街頭演説での聴衆の集まりぶりに「まだまだ蓮舫人気は健在だ」と息巻いていただけに、予想以上の苦戦に立憲も焦りを募らせる。

24日には、蓮舫氏がこれまで公然と批判してきた泉代表も応援にかけつけた。

演説する蓮舫氏(撮影/集英社オンライン)
演説する蓮舫氏(撮影/集英社オンライン)
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「せっかく3補選で全勝、静岡県知事選でも勝利と、立憲にいい流れが来ていたのに、ここで蓮舫氏が大敗したら、泉氏にとっても痛い。『犬猿の仲』のような2人ですが、お互いを避け合っている場合ではなく、なりふり構わず一緒に街頭に立ちました」(全国紙政治部記者)

蓮舫氏の予想外の苦戦に立憲関係者は「知名度は抜群なのに、これほど支持が広がらないとは……」と頭を抱える。

「蓮舫氏は参院の複数人当選の選挙区でしか戦ってきていません。定数6の参院東京選挙区では、蓮舫氏ほどの知名度があればどんなに立憲が逆風にさらされていても勝てます。

一方、1人しか当選できない知事選で、相手も知名度があるとなれば、戦うのは難しいです。結局、蓮舫氏には、現職として政策を打ち出してきた小池氏を上回れるほどの人気も、厳しい選挙を勝ち抜くだけの地力もなかったということでしょう」(立憲関係者)