「2位でもいいけど3位じゃダメ」

余裕の小池氏には離され、石丸氏には猛追され、立憲内の空気は重い。

26日には、大島を訪れ「(少子高齢化など)島特有の課題に直接向き合う都知事になりたい」と訴えた蓮舫氏だが、党内からは「小池氏は選挙戦の序盤ですでに島しょ部を訪れ、大きく報じられていたので、蓮舫氏の島しょ部訪問は二番煎じの印象を与えてしまう。すべてにおいて小池氏のほうが上手」(同)とため息が漏れる。

「党内はもはや都知事選に関して『2位じゃダメ』の雰囲気は消え、『2位でもいいから、なんとか小池氏との差を縮めたい』というムード。でもさすがに、3位じゃダメすぎるでしょう」(立憲議員)

候補者討論会の終了後に話す小池氏と蓮舫氏(撮影/集英社オンライン)
候補者討論会の終了後に話す小池氏と蓮舫氏(撮影/集英社オンライン)
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一方、この状況にほくそ笑む人々も。

「蓮舫氏は自分ばかり目立とうとして、周りへの根回しもしないから、国会を離れて都知事選に出てくれて本当によかった。3位になって、衆院選でも勝たずに、国会に戻らないでほしい」(野党議員)

都知事選の告示前、同僚議員の前で「国会を一足早く卒業する」と宣言して涙した蓮舫氏。「すぐ衆院選に鞍替えして再入学でしょ」と冷ややかな視線も浴びていたが、「再入学」もできるかどうか……。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班