ねちっこい文章力は芸能記者に向いていると思う
──芸能記者の菅原裕一役を演じるにあたり、どのように作品に臨まれる予定ですか?
職業の性質そのものに関しては、物語の軸ではない気もしますが、もしも繋がれるなら専門の方にお話を聞いてみたいなとは思っています。撮られる側の気持ちはめちゃくちゃわかるのですが、撮る側の心情はわからないので。
──もしも丸山さんが実際に芸能記者になった場合、強みにできると思う部分、向いていないと思う弱点はありますか?
保証がないものに対して長い間待てないので、向いていないと思いますね。たとえば、ラーメン屋さんでもそうなんです。いくら人気のお店でも、僕の舌に合うという味の保証がないわけじゃないですか。そこに並んだりするのは耐えられないんです。
記者もそうじゃないですか。確実にスクープが取れるなら待つけど、長く張り込んでもうまく撮れるかどうかわからない。暑かろうが寒かろうがずっと待つのは難しいです。
──では、強みになると思うのは?
文章じゃないですかね。なんてことない出来事をふくらましていかにねちっこく、いやらしく書くかということは、たぶん、長けていると思います。
撮られる側の人間からすると、ここ最近、週刊誌の方ってあまり努力していないと思うこともあります。芸能人がその日どこで何をしていたのか、ファンの方でもわかる日にちを別の日にすり替えて報じたりするんですよ。
僕だったらきっちり下調べして書きますから。ペンは剣よりも強いというけれど、あれは僕のことやと思います。