松本さんに98点を付けてもらえるような未来は思い浮かばない
——待っている方は、さぞかし心配だったのでは。
賀屋 その頃、相当疲労はたまっていたはずなので。
加賀 単純に、しんどいはしんどかった。体もバキバキで。毎日、全身筋肉痛みたいな。なのでよかったと言えばよかったですけど、不思議な4ヶ月間でしたね。
——今後のことも伺いたいのですが、M-1のように結成年数に制限があるのも酷ですが、キングオブコントのようにいつまでも出られるというのも酷ですよね。
加賀 でも、勝つ可能性がある期間は限られていると思いますよ。東京03さんとか、バナナマンさんとか、例外的な存在はいますけど、お笑い芸人もちゃんと歳をとっていくので。現役バリバリの世代から外れると、やっぱり、ウケにくくなるんです。だから、僕らもあと2、3年したら、決勝に残るのは相当大変になってくると思います。もう、デッドラインはそこまで来てるぞという気持ちではいますね。
——まだまだ、世間にかが屋のおもしろさが伝わっていない気がしませんか。
加賀 僕は、まったく思わないです。僕はそもそも「自分のおもしろさ」みたいなのを信じていないので。がんばって何とかおもしろいと思ってもらっているという感覚なので。ビスブラさんみたいに、松本さんに98点を付けてもらえるような未来は思い浮かばない。まだ、賀屋の方が、その才能はあると思いますね。僕はどちらかというと裏方気質。なので裏方として、賀屋がバカウケするところは見てみたいですね。
賀屋 僕はその自信があったり、なかったりする。
加賀 なかったりするなよ。
——いつか絶対、優勝してやるぞ、という感じではない?
賀屋 傑作は作りたいですね。あと、「キングオブコントの会」に出たい。僕、キングオブコントで優勝するよりも、キングオブコントのファイナリストって書かれているTシャツが欲しかったんですよ。あれが手に入ったので正直、ちょっと満足してしまったところがあって。
「キングオブコントの会」に出ると、赤ジャージがもらえるじゃないですか。あのアイテムがどうしても欲しいんです。アイテムフェチなんで。でも、「キングオブコントの会」に出るためには、やっぱり優勝しなきゃいけないんですよね。
賀屋 そのためには、まずは(キングオブコント覇者の)赤いブレザーを着ないといけない。
加賀 だったら、“なかったり”するなよ。
取材・文/中村計 撮影/村上庄吾
かが屋インタビュー ♯1はこちら、♯2はこちら
「キングオブコント2022ファイナリストインタビュー」
ビスケットブラザーズ ♯1、♯2、♯3
ロングコートダディ ♯1、♯2、♯3
や団 ♯1、♯2、♯3
クロコップ ♯1、♯2、♯3
コットン ♯1、♯2、♯3
いぬ ♯1、♯2、♯3
ネルソンズ ♯1、♯2、♯3