「書はワールドワイドなりの巻」
今回は、大阪のムチャ系警察官の巣窟である通天閣署に所属する御堂春(みどう・ハル)が、東京スカイツリーを訪ねるお話をお届けする。
本作は、東京スカイツリーが開業した2012年に描かれた「スカイツリー行きたいねんの巻」(ジャンプ・コミックス187巻収録)の後編に当たるエピソードだ。
……と、ここまで書いておいてなんだが、今回ピックアップするのは春ではなく、両さんの友人、チャラオだ。
彼はネットゲームを通じて両さんと知り合い、友人になったインド人だ。両さんに紹介された日本の「書」に惹かれ、来日したのだという。スカイツリーのお膝元である東京都墨田区業平(すみだく・なりひら)に住み、日々、日本の文化と東京の下町生活を謳歌している。
彼はこの前後編の後に、「三人バスの旅の巻」(ジャンプ・コミックス191巻収録)の扉絵に登場しているが、それ以降、『こち亀』には登場していない。もし『こち亀』の連載が現在まで続いていたら、チャラオはどんなふうに描かれていただろうか。機会があれば、ぜひ再登場を願いたい。
それでは次のページから、東京の下町に暮らすチャラオと両さんたちとの一日をお楽しみください!!