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前代未聞、コント中に23回のキス

〈生放送でキス23回〉キングオブコント2022最大の“事件”をいぬが振り返る「キスが禁じてとは…早く教えてほしかったです」_1
いぬ。吉本東京所属。2009年結成。ネタ作り担当の有馬徹(左)と太田隆司(右)はともに宮崎県出身で、高校時代はラグビー部の同級生。
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——4番手で登場したいぬは、1本目、『夢の中で』というネタで、大爆笑をさらいました。プレスルーム内もいちばんウケていたのではないでしょうか。といいますか、1組だけ、笑いの質が違いましたよね。いい意味で、あまりにもバカバカしくて。ネタの内容の説明をするのが難しいのですが、パーソナルトレーナーと中年女性が、妄想の世界で、あるいはリアルの世界で、トレーニングをしながら、キスをしまくるというネタでした。あれを観ていて、真っ先に思ったのですが、練習のときも本当にキスをするのですか?

有馬 しますね。

——思わず数えてしまったのですが、23回もしていました。

太田 えー。そんなにしてましたか。数えたことないんで。

——前半、太田さんが夢の世界で、有馬さんの上に覆いかぶさって「拍手腕立て伏せ」(腕立ての後に1回拍手を入れる)をします。その際、うまくいかずに思わずキスしてしまう場合と、そうでない場合の両方のパターンありましたが、あそこはアドリブも入っているのですか。

太田 アドリブは一切なしです。全部、決まっているんで。でも本番、有馬が緊張し過ぎて、有馬の方から迎えにきたところがあって。

——ありましたね。唇を尖らせて「チュ~」と。

太田 そうそう。あれはミスです。ちょっと動揺してしまいました。

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——でも、あの体勢でキスするのって、力加減とかすごく難しそうですよね。

有馬 拍手腕立て伏せで、おばさんが上になるパターンもあるじゃないですか。あそこは、できちゃうより、失敗してドーンってぶつかってしまう方がおもしろいんです。準決勝のとき、笑いが欲しくて、思いっきり顔をぶつけにいったら、その瞬間、口の中に血の味がぶわ~っと広がって。

広い会場だったので、お客さんには気づかれませんでしたけど、実際、口の中は血の海でした。その後、焦りまくって、めちゃめちゃ噛みました。最後の「私も好き~」というセリフも、血が溜っているので「わひゃひもふぃ~」みたいになっちゃって。