坊主頭にして「なめられ力」が上がった
――コットンは今年4度目の挑戦で、今回、初めてキンブオブコントの準決勝の壁を突破しました。準決勝攻略のために何かはっきりと変えた点はあったのですか。
きょん 僕は見た目を変えました。坊主頭にしたんです。それまでは10年間くらい、おかっぱヘアで通してたんですけど、坊主頭にした瞬間、「新しい自分」になれたような感じがあって、グッと気合が入りました。
――1本目の『証拠』というネタは、浮気証拠バスターという業者の人が登場するネタで、きょんさんは女装していたんですよね。それで、きょんさんがカツラを脱ぎ捨てる場面があるのですが、坊主頭なので、なんか歌舞伎役者が衣装替えしているシーンのように見えましたね。口紅をハンカチで拭うところも。
きょん 最近すごいよく言われるんですよ。「歌舞伎役者っぽい顔だね」って。おかっぱ時代は、そんなこと一度も言われたことがなかったんですけど。
——西村さんも、きょんさんが坊主頭にしたことで、何か変わったなという印象がありましたか。
西村 芸人って、なめられる力がすごく大事だと思うんですよ。なめられ力。やっぱりいじられないとダメなので。それは坊主頭にすることで格段に上がった感じがしますよね。
きょん 相方との差別化も、よりはっきりした感じがします。
――西村さんは高校時代、野球部のエースで慶應大卒。さらにミスター慶應コンテストでグランプリと経歴が完璧過ぎますもんね。
きょん ごめんなさい! 皆さん、近づきにくいと思うんですよ。
西村 すいませんね、ほんとに。詳しくはウィキペディアを見てもらうとわかると思うんですけど。
きょん いやいや、ウィキペディアは、ほとんど嘘情報ですから。一見、完璧に見えるかもしれませんけど、隙だらけの部分もあるので。今後、そこをフィーチャーしてもらえたら、めっちゃおもしろいと思いますよ。