「石(ロック)!採掘王の巻」(ジャンプ・コミックス第169巻収録)

今回は、古美術や古銭を扱う店「インチョキ堂」の主人と両さんが、菊花石でひと儲けを企むお話をお届けする。

インチョキ堂の主人は、「コレクションの巻」(ジャンプ・コミックス第40巻収録)で初登場した、かなりの古株キャラクターだ。両さんとは、同作で昔集めていた古銭や切手を持ち込まれたのが縁で、いつのまにか腐れ縁となっていった。

この店の主人は、屋号の通り、かなりうさんくさい人物。舌先三寸でまがい物を売りつけたり、品物を買い叩いたりするのはお手のものだ。まさに似たもの同士、類は友を呼ぶというべきか……。もっとも、両さんがたびたび鑑定を依頼していることから、その鑑定眼は確かなもののようだ。

「コレクションの巻」より。インチョキ堂の初登場回。屋号が「インチキ堂」だと思ったら、地面に看板の「ョ」の字が落ちているのに注目!
「コレクションの巻」より。インチョキ堂の初登場回。屋号が「インチキ堂」だと思ったら、地面に看板の「ョ」の字が落ちているのに注目!

「究極の贋作…!?の巻」(ジャンプ・コミックス第88巻収録)では、両さんを小馬鹿にした有名鑑定家を騙して一泡吹かせるため、贋作作りに協力させられる。プロとしては、バレたら業界にいられなくなるくらいグレーな行為だが、最後にはネタ元にした作品自体が偽物だったと判明し、苦労は水の泡に……。

そういった具合で、両さんに巻き込まれてとばっちりを食らうことも多く、どこか憎めないキャラクターだ。

「究極の贋作…!?の巻」より。両さんの悪事に加担!
「究極の贋作…!?の巻」より。両さんの悪事に加担!

それでは次のページから、両さんとインチョキ堂の主人が、貴重な石を求めて大暴走するお話をお楽しみください!!