[2人目、妊娠発覚]

amy_tatsubuchi 2024/01/21
2012年のお正月は、冬休みで家族とLAにいた。お腹が空いて空いて、不思議とトマトソースがおいしいこの感じ…。まさかと思ってチェックしたら妊娠発覚。子どもは2人欲しいと常々いっていた夫はハッピーだけど、私は「いまじゃないでしょ」な気持ち。夜中にNYの佳奈ちゃんに電話したら、「じゃあ、エイミーはいつがいいの?働いてたら、子どもっていつでもreadyじゃないよっ!」といわれ、さすが友よ、いいこというなぁ、と心に染みる。とりあえず先々の仕事の予定は入っているし、森さんはお休みしていた時期で、2月のミラノコレクションはどうしよう。悩んだ結果、「もしかしたら新しい編集長が来るかもしれないから、妊娠のことは隠してとりあえずミラノへGO!」ということに。(いま思えば、本当に無茶なことをしました。妊娠がわかったら上司と主治医に相談してくださいね)お腹を目立たなくする腹巻き、プラダやジルサンダーを中心としたコーディネートとハイヒール5足を持って、バタバタとミラノへ飛ぶ。『エル』からは私ひとりで、全フロントロウにお席あり。広告案件も抱え、Do my best!と、毎日ハイヒールを履き続けた。夜になるとお腹がはるから、毎晩さすって話しかけた

画像はイメージです(Shutterstockより)
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[妊娠はご内密]

amy_tatsubuchi 2024/01/22
2人以上出産した方ならおわかりいただけるかと思いますが、お腹がぐんぐん大きくなるのが早い!「しばらく妊娠のことはご内密に」と上司と秘密協定を交わしたものの、これはいったいどのタイミングで発表すればよいものか?だいたいなんで内密ってことだったんだっけ?と思い悩みながらも時は過ぎ、百貨店タイアップのお見分け会立ち会いにて、気分が悪くなる。一日かけての商品チェックで、こちらはスタイリストさん、担当編集、デスクの私と広告担当。クライアント側はフロアごとの担当者がでたり入ったりでずっと立ちっぱなし。私は半日くらいでみるみる顔が青ざめ、一瞬しゃがんでしまったかもしれない。広告の小松さんが何かを察して、遠くから椅子を運んできてくれた。「もしかして妊娠?」と思ったらしいから、さすが子どもがいるひとは違う。弱っている時のひとの優しさって忘れませんね、胸いっぱい。ハースト*の男性は、歴代の強い女性編集長たちに鍛えられて、ジェントルマンが多い気が。普段からさっとドアを開けてくれたり、重い荷物を持ってくれたり…なかなか日本ではないよ、この感じ。小松さんありがとう。

*ハースト…アメリカに本社を置く、情報、サービス、メディア事業を展開する(株)ハースト婦人画報社の略。『エル』、『ハーパーズバザー』、『25ans』、『婦人画報』などの発行元。