加賀の体調不良と休養の真相

「脳波が死んでます」から2年。体調不良による休養を経て、かが屋が「あと2、3年が勝負」「デッドラインは近い」と話す理由_2

——加賀さんは2020年に体調を崩されて、半年近く仕事を休んでいましたよね。やはり、コントによって生かされてもいるけど、コントによって苦悩を背負いこまざるを得ないみたいなところもあるのですか。

加賀 そんなつもりはなかったんですけどね。

賀屋 コントがつらくてという感じではない。

加賀 まったくないことはないけど。そら、大変な日もあるよ。

賀屋 僕が言うことではなかったです。すいません。 

——加賀さんはコントの話をし出すとめちゃくちゃ細かいので、これは苦悩しそうだな、みたいな印象があるんですよね。

加賀 神経質なところは確かにありますけど。でも、ストレスといえば、賀屋さんかな。たとえば、「おいしい」はいいけど「おいしかった」って言ったらダメですよ、みたいな話をしたとするでしょ。なぜか、絶対「おいしかった」って言っちゃう。この人に「おいしかった」と言わせないためにはどうすればいいのか……って頭の中で、ぷよぷよゲームが始まるんです。そうやってると頭がこんがらがってくる。

賀屋 そのストレスはあるかもしれないね。

——体調を崩しているときは、戻ってこられないかもみたいな不安もあったのですか。

加賀 どこまで言っていいのかな。当時、不眠症に陥って。仕事も忙しくなり始めていたので、これはちょっとしんどいなと思って、病院に行ったんです。そうしたら、脳波を調べられて、「脳波が死んでます」って言われたんです。

——脳波が死ぬって、あるんですか?

加賀 嘘つけ! って思いましたけど。それで、お医者さんに「無理しないでください」って言われて。そのことを事務所に報告したら、とにかく休んだ方がいいみたいになっちゃったんです。最初は1ヶ月ぐらいで復帰できると思っていたんですけど、なんだかんだ4ヶ月ぐらい休ませてもらって。

――不眠症は回復したわけですか。

加賀 まあまあよくなったぐらいですかね。4ヶ月後、念のため、違う病院に行ったんです。そうしたら、「そもそも働いてない部分はあるけど、脳波は死んでないですよ」「もともと寝られない性質なんです」って言われて。その後、今度は、整体師に骨を見てもらったんです。そうしたら、すごい歪んでいたらしくて。でも、その先生にみてもらったら、かなりよくなりましたね。