結婚式の二次会に昔の恋人が…
——今回のネタは、往年の名作映画『卒業』を彷彿とさせるような、花嫁を、かつての恋人が奪いに来るという内容のものでした。あのネタは何と呼べばいいですか。
青山 いちおう『結婚式』ですね。4、5年前ぐらいに作ったネタで、もともとは二次会じゃなくて結婚式の舞台設定だったんです。結婚式の場に、昔の恋人が現れるという。ただ、その設定だと、ウエディングドレスを用意するのが大変で。一度だけ単独ライブで用意してもらったことがあったんですけど。
和田 レンタルでな。
青山 でも毎回は大変なんで。だから、ずっとやっていなかったんです。それで今回、なかなかいいネタができなくて、過去のネタを見返していて。あ、これを二次会の設定に変えればできるんじゃないかな、と。二次会ならそこまで着飾らなくても済むじゃないですか。そうしたら、二次会だぞっていうところがめっちゃウケたんですよ。
――あそこでドッと湧きますよね。あらゆる準備をしてきた上で、かつての恋人を奪いにきた恋敵に対し、花婿役の和田さんが「なのに、なんで今、来んだよ。今、二次会だぞ」と言うところですよね。
青山 怪我の功名ですね。ウエディングドレスを用意できないから二次会に設定を変更したら、それがたまたまハマった。
――二次会という設定以外にも、かなり変更したのですか。
青山 入りだけは一緒で、中味はほとんど変えました。音楽とかもほとんど使っていなかったですし。僕らは原則、音楽は使わないんです。面倒くさいというのもあるんですけど、音響設備が整っていない場所だとできないというデメリットがあるので。なので、今回はそこがいちばん難しかったかな。どのタイミングで音楽を流すか、とか。