日本なら「フォーサイト」「クーリエ・ジャポン」

日本では、NHKや日経以外でも、信頼できる媒体がないわけではない。どちらも出版社系の会員系サイトである「フォーサイト(Foresight)」(新潮社)や「クーリエ・ジャポン(COURRIERJAPON)」(講談社)は見逃し厳禁だ。

とりわけ中国ネタは、この2つのサイトがあれば十分。何より書き手の選び方が素晴らしく、その道の第一人者だけを集めている。

たとえばフォーサイトでは、イスラム関係だと池内恵氏、インテリジェント系の記事であれば春名幹男氏、アフリカ関道では白戸圭一氏。岩瀬昇氏のエネルギー通信も文句のつけようがなく、いずれも一般のメディアではお目にかかれないレベルの高さだ。

このラインナップを揃えられるのは、"会員制サイト"という側面が大きい。「フォーサイト」「クーリエ・ジャポン」ともに、有料で記事を配信している。

本来、貴重な情報には高額の原稿料が支払われるべきだから、広告収入頼みのサイトで実現するのは不可能に近い。