1世紀にわたり、号数をサバ読みし続けた新聞紙

また、紙媒体にはなるが、「ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)」は腕の立つ書き手が経済ネタをカバーしており、データも間違いがほとんどなく信頼に値する。

世界広しといえども、こうしたジャーナリズムの基本を実践する媒体は少ない。あの「ニューヨーク・タイムズ」もすっかり左翼の巣窟になってしまった。

そもそも「ニューヨーク・タイムズ」は、2000年1月1日に「昨日までの発行号数は間違いだった」と報じている。これもウィキに書かれているのだが、1898年2月に1万4499号の翌日を1万5000号としてしまったらしい(実際は1万4500号)。その後、実に102年間、500多い号数のまま読者を欺いてきたことになる。

こうした事態を考えると、現在の「ニューヨーク・タイムズ」の惨状も宣なるかなと言わざるをえない。

ここまで述べてきたように、ウィキは大手メディアと比べれば相対的に信用できるが、論文を発表するといった場合はダブルチェックが不可欠。そのダブルチェックも、信用できる媒体を選ぶように意識しなければならない。

その際、思想的に片寄った媒体は、正しかろうが、正しくなかろうが筆者は絶対に選ばない。
イデオロギーとか宗教が入った時点で、客観的な文章とは言えないファンタジーになるからである。