0.1%の一流人にだけ向けた上質なメディア

新潮社も講談社もそれがわかっていて、会員制の有料サイトとして、お金を出してでもハイクオリティの記事を読みたい人向けに配信している。ボクシングのビッグマッチでも、有料のライブビューイング(当初、クローズド・サーキットと呼ばれていた)を行なうことがあるが、考え方としてはそれと似ている。

はっきり言ってしまえば、「日本の0.1%ぐらいが読んでくれればよくて、99.9%は読まなくていい」というぐらいのスタンス。こういう会員制メディアは"マス"メディアでない分、信頼が置ける。信頼できない情報を流すようになれば、簡単に淘汰されてしまうから、媒体も必死になって情報をチェックするし、それこそいい書き手を揃えようとする。

だから、信用できるのだ。

ちなみに筆者はこの2つの媒体に加え、先に述べた「MITビジネスレビュー」「ウォール・ストリート・ジャーナル」「日本経済新聞・電子版」を有料サブスクしている。

これらを半年ほど購読すれば、ググるべきキーワードがストックされ、情報収集、原稿執筆のみならず、普段のビジネスの場面でも十分通用するだろう。

#1 「勉強はウィキペディアが9割」でOKと断言できる理由
#2  Google検索で「中国史」は学べるが「新型コロナウイルス」学べない?
#3 ツイッターよりフェイスブックの方が貴重な情報源と断言できる理由

39歳からのシン教養
成毛眞
30代以上が見逃してはいけない、3つのテレビ局と2つの情報サイト_1
2022年6月21日
1870円(税込)
文庫 336ページ
ISBN:978-4-569-85175-4
地政学/統計学/生命科学/英語/先端技術/宇宙/NFT…… 数歩先の未来も予測できる「成毛式・1ランク上の勉強」

「学び直しブームだけど、何を学べばいいのかわからない」「仕事だけでなく、家事・育児に忙殺されて本を読む時間がない」「自分の“教養力"に自信がない……」。本書は、そんな“教養コンプレックス"を抱える人たちに向けて、まったく新しい教養テーマを提示し、その身につけることをめざす本です。 「30代も半ば以降になって、じっくり本を読み知識を蓄えるようではもはや手遅れ」。 『amazon』『2040年の未来予測』などで時代流れを先読みしてきた著者が実践する、ビジネスや投資、企画にも役立つ「コスパのいい学び方」を伝授します。 歴史分野はテレビを観ながらウィキペディアでキーワードを検索。宇宙や生命科学分野は、月1回定例的に特定のサイトをチェックするなど、予備知識&暗記いらず、忙しいミドルエイジのビジネスパーソンでも簡単に真似できます。まわりと同じことをしていては差がつきません。本書でぜひ、数歩先の未来を読む勉強法を身につけましょう。
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