累計参加者600万人超を掲げる、世界最大級の障害物レース

──スパルタンレースをはじめた経緯を教えてください。

陣在ほのか(以下同) 大学卒業後にクロスフィットのジムに行き始めて、そこで「陸上やっていたなら、スパルタンレースに出てみない?」って言われたのがきっかけです。本当に軽い気持ちで出始めました。

中学から大学まで10年間陸上をやってきて、大学でも関東の新人戦2位からスタートしたんですけど、その後は怪我が続いて。アキレス腱を痛めて、復帰したらすぐ疲労骨折して、大腸炎にもなって。精神的にも肉体的にもきつい時期でした。

そこにコロナ禍が来て、最終学年で出場する大会がほぼ全部なくなってしまって。引退レースもないまま終わった、という感じです。走ることで自分を表現していたので、不完全燃焼感がありましたね。それが後押しした部分もあると思います。

それに女子の800m走って、陸上競技の中で世界から一番遠い種目なんです。日本記録が世界大会の参加標準記録ぐらいのレベルで、オリンピックで戦うのはまず無理。だったら、知名度が低くてもいいからアジアや世界でナンバーワンになれる場所が面白そうだと思ったわけです。

スパルタンレースの模様。有刺鉄線の下をかいくぐり、壁を乗り越えて池に着水、うんていにぶら下がる陣在さん
スパルタンレースの模様。有刺鉄線の下をかいくぐり、壁を乗り越えて池に着水、うんていにぶら下がる陣在さん
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──そもそもスパルタンレースとはどんな競技なんでしょう?

世界40カ国・累計参加者600万人超を掲げる世界最大級の障害物レースです。壁越え、ロープクライム、重量物運搬、槍投げなど20〜30種類の障害物を乗り越えながら最大21km以上を走り抜く、まさに“大人のサバイバル競技”ですね。

障害物をクリアできなかったらバーピージャンプのペナルティがあって、足が速いだけでも、力が強いだけでも勝てない。毎回コースも天候も違うので、同じレースが二度とないのも面白いところです。