オリンピック種目への転向
──爪がはがれても走れるものですか?
感覚が麻痺してるんで大丈夫です。でも傷口を見たら終わりです(笑)。アドレナリンで行っちゃえる感じで、完走した後に「あ、何本かはがれてる」ってなるんです。
──スパルタンレース以外にも様々な競技に挑戦されていますよね。
トレイルランニング、バーティカルランニング(階段を上るマラソン)、クロスフィット(日常生活で繰り返し行う動きをベースにしたトレーニングを競技化したもの。日本選手権出場)、ウルトラマラソン(全長100km)などいろいろやりました。スポーツをするためにいろんなスポーツをやってきたみたいな感じで、どんどん増えていきました。
ウルトラマラソンを経験して気づいたんですけど、足の速さだけじゃなくて、走りながら食べ続けられる「内臓の強さ」みたいなものも、競技に必要な「強さ」なんだなって。
──仕事と競技の両立はどうされていますか?
今は会社員などの定職には就かず、競技活動を軸にしています。スポーツが仕事、という感じです。SNSでのPR案件、企業スポンサーからの支援、イベントや練習会の開催、ゲストランナーの出演料、動画収益……という感じで、複数の柱を組み合わせています。海外スパルタンレースに月1回ぐらいのペースで出て、賞金を稼ぎにも行っています。
──今はオリンピックの正式種目である近代五種に最も力を入れているそうですね。
そうです。近代五種には水泳、フェンシング、レーザーラン(射撃+ランニング)、障害物レースという種目があるんですが、パリ2024大会を最後に馬術が外れ、ロサンゼルス2028大会から障害物レースが入るんですよ。それを知って「自分の経験が活かせるかも」と思って始めました。
近代五種はオリンピックを作ったクーベルタン男爵が考案した、まさに五輪の原点のような種目です。そこに自分がたどり着けるかもしれないと思ったら、やるしかないな、と(笑)。













