「店舗数よりも、オンリーワンであることが大事」

藤崎氏は独自の取り組みに関して「決して特別なことをしてきたわけではない」と強調するが、ドムドムハンバーガーの見事な復活劇の裏には、たしかな理由があることがハッキリと見える。マスク販売のためのオンラインストア開設が事業拡大の一つのきっかけであったとはいえ、もしそれがなかったとしても、同社はおそらく別の成功の糸口を掴んでいたに違いない。

藤崎氏は、ドムドムハンバーガーの今後の展望について、次のように語った。

「やはり、お客様とスタッフが喜んでくれることを続けていきたいですね。たとえば、今では月に1回、他社では見られないユニークなメニューを開発・販売するようにしています。また、コラボや物販に関しても、これまでどおりチャレンジを続けていきたいです。

店舗に関しては、数自体を増やすよりも、オンリーワンであることを目指しています。このハンバーガーが美味しいとか、お店の雰囲気が好きとか、スタッフの接客が好きとか–––––そういった面でお客様に愛されるハンバーガーチェーンとして展開していきたいです」(藤崎社長)

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文/井上晃
写真提供/株式会社ドムドムフードサービス

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