「うどんを持ち帰る文化」の発見
コロナ禍で爆発的人気となった「丸亀うどん弁当」が大きな反響を得た理由として、浦郷氏は「今まで習慣としてなかった『うどんを持ち帰る文化』を作れたのが大きい」と話す。
「『うどん弁当』という、斬新な響きはお客様にとってもインパクトが大きく、かつ丸亀製麺らしいコスパのいい手頃な価格で、場所を選ばずに打ちたてのもちもち食感のうどんをはじめ、手作り・できたてのおいしさを食べていただけることが好評を得られた要因だと思っています」
「丸亀うどん弁当」で意識したのは「イートインのいいとこ取り」だと浦郷氏は続ける。
「店内で販売している『釜揚げうどん』(並)は290円です。対して『丸亀うどん弁当』は、店内では食べられないおかずの玉子焼きやきんぴらごぼう、野菜バラ天、ちくわ磯辺天などのおかずと、お店と変わらないおいしさの打ち立てうどんを詰め込んだ内容をワンコイン程度で楽しめる。(※3月7日以降、釜揚げうどんは並340円、大470円に価格改定)
色とりどりの見栄えを意識し、お弁当としての魅力や醍醐味が伝わるように開発にも工夫を凝らしました」