多様なグッズ販売で新規ファンを獲得
その後、新型コロナウイルスのパンデミックが発生するも、藤崎氏の方針は揺るがなかった。これが結果的に、ドムドムハンバーガーの行く先を、明るい方向へと導く。一つの転機は自社マスクの販売だったという。
「コロナ禍において、まずはブランドとしてスタッフを守らなければいけませんでした。当時はまだマスクが品薄な状況で備蓄も無くなってしまい、それならばと自分たちで作ったわけです。
その後、お客様の中にもマスクがない方がいらっしゃるとわかって、社会貢献のつもりでレジ横にそっと置いて1枚350円で販売しました。すると、SNS等で非常に話題になってしまい、密を避けるため販売中止に。その後、マスクに関する問い合わせが殺到したので、急遽ECサイトを作りました」(藤崎社長)
こうして10日ほどで、現在の自社ECサイト「ドムドムオンラインショップ」の原型が出来上がったという。その後は、マスク以外にも、さまざまなグッズが作成され、同サイトで販売されるようになった。サイトを開いてみると、アクセサリー、服、バッグ、レトルトカレー、雑貨など、他業種とコラボした多種多様なグッズが並んでいるのがわかる。
特に、マスコットキャラクターの「どむぞうくん」のぬいぐるみは人気で、ハンバーガーショップとしてのドムドムハンバーガーを知らない世代に対しては、こうしたグッズを入り口として、ブランドを知ってもらえるケースも増えているという。