チーム力は充実していたが…

しかしながら、今シーズンは、箱根駅伝で4年連続3区を好走した遠藤大地、2年連続5区区間賞の細谷翔馬(現・天童市役所)ら、例年以上に多くの主力が卒業した。

まさに帝京大にとって正念場だったのだ。実際、全日本大学駅伝の出場権を8年ぶりに逃すなど、シーズンを通して、目立った活躍を見せられずにいた。

そして、箱根駅伝でも苦戦を強いられた。

ただ、中野監督に言わせれば、箱根を迎えるに当たって、決してチームの状態が悪かったわけではなかった。

箱根経験者の一人、福島渉太(2年)が直前のケガで16人にエントリーできないという誤算はあったものの、「13区間あったらよかった。10人を選ぶのが難しかった」と言うほど、チーム力は充実していた。

「1区から3区を1区間だと思って、そこを10番前後でしのいで、4区で一桁に上げて、っていう算段でいたんですけど……」(中野監督)

1区にエース格の小野隆一朗(3年)、花の2区には昨年3月の日本学生ハーフマラソンで好走した西脇翔太(3年)、3区には10000mチームトップの小林大晟(2年)と、チーム上位の実力者を並べた。

【箱根駅伝】帝京大が6年ぶりにシード校から陥落。「チームはいい状況だったが…」と中野孝行監督。来年の出場にも危機感を持つ_2
1区の小野隆一朗(左)と2区の西脇翔太
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序盤の苦戦は織り込み済みだったものの、予想以上に苦しみ、序盤からレースの流れから弾き出され、その算段が崩れた。

3区を終えた時点で17位と大きく出遅れると、4区と5区で順位を上げたものの、往路は14位で終えた。シード権までは3分超の大差がついていた。

復路では、8区の山中博生(2年)が区間6位と追い上げを見せた。

しかし、その好走も実らず。結局、最後までシード権争いに加われないまま、13位でレースを終えた。