4人の中でもズバ抜けたポップセンスの持ち主
――滝本さんの詞の世界とか曲調もまた独特ですよね。
彼は血液型がABなんですけど、まさにABの感じで、最初はきちんきちんと一つ一つ積み木を積み上げていくんですよ。それで「あと一歩で完成だ!」というところで急にA型からB型になって全部バーンって壊すっていう(笑)。
ちょっとハチャメチャなところがあって、一番読めない。他の3人は少し奇をてらってるところもあると思うんですけど、滝本はパッと見、全然奇をてらってる感じもなくて、本人もその意識はないと思うんですけど、一番変わり者だと思います。そこがすごく面白いです。
――柳原さんはどうでしょうか。
この漫画にも出てきますけど、柳原とはもともと麻雀友達から始まったんで、一緒に遊ぶ友達として非常に楽しくて、あとやっぱり『さよなら人類』も柳原の作品ですけど、ポップセンスが4人の中でずば抜けています。あと独特のフニャフニャしたところがあって、僕はそれが好きでしたね。
柳原と僕は血液型がB型なんですけど、二人とも適当なんで、自分が作った歌の歌詞が覚えられなくて、それで即興で歌を作っているうちに即興歌を作るのがうまくなっていって。「即興で曲が作れる」とか言ってたけど、本当は覚えられないからそうしてるだけで(笑)
――それこそ『さよなら人類』のボーカルのイメージもあって、最初は柳原さんがリーダー的な存在なのかと思っていました。でもそういうわけではないんですね。
彼は“モード野郎”と呼ばれていて、色々なモードがあるんですよ。二枚目モードの時、三枚目モードの時とか、色々あって、そのモードを見極めないといけない。二枚目モードの時に三枚目な話をするとムッとされるし、その逆もあって(笑)。