つながることをあきらめないで

複雑な悩みを抱えていても、なかなか周りに相談できず一人で思い悩む10代の子どもたちは今もたくさんいる。私たち大人ができることには、どういったことがあるのだろうか。

「アドバイスをしようとしないこと、自分の考えや価値観を押し付けないことではないでしょうか。『何でも受け入れるからね』と思っていることを、子どもに知ってもらうことが大切だと思います。

そういう姿勢で子どもと接していくことで、本人が苦しいときに『お母さん・お父さんに相談してみようかな』『あの人に頼ってみようかな』という気持ちになっていくのではないかと思います」

「悩んでいるときや困っているときに誰かに頼ることは、恥ずかしいことでも何でもない」と大空さんは断言する。

「『困ったときは人に頼って』といっても、やっぱり知っている人には相談しにくい悩みもありますよね。そんなときはいつでも、『あなたのいばしょ』にアクセスしてください。顔が見えない匿名のサービスなら、気軽に頼りやすいと思います。

24時間体制で対応はしていますが、限られた人数で一日1000件以上もの相談に対応しているので、タイミングによっては、アクセスしてつながるまでに時間がかかることがあるかもしれません。そういった場合でも少し時間を置いてまたアクセスしたり、ほかの相談窓口を使ったりすることも検討して、つながることをあきらめないでほしいと強く思います」

◾あなたのいばしょチャット相談
https://talkme.jp/
◾#いのちSOS 
https://www.lifelink.or.jp/inochisos/ 0120-061-338
◾SNS相談/生きづらびっと
https://yorisoi-chat.jp/
◾厚生労働省 相談先一覧 
https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
◾文部科学省 子どものSOS窓口 
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/06112210.htm
◾いのち支える相談窓口一覧 
https://jssc.ncnp.go.jp/soudan.php