「ここでは話したくありません」とわずか3分で退廷

この事件を巡っては、内田被告が舎弟扱いしていた女(21)が共犯として懲役23年(求刑同25年)の実刑判決を受け、上訴しなかったことから確定、既に服役している。

女は事件当時は未成年だったが、旭川地検が改正少年法に基づき起訴時に「小西優花」という実名を公表している。内田被告の公判にはこの小西受刑囚に加え、女子高生を監禁していた車に同乗していた少年と少女、さらに内田被告の母親も証人尋問に出廷する。

内田被告(写真/本人SNSより)
内田被告(写真/本人SNSより)
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起訴状などによると内田被告は2024年4月19日未明、小西受刑囚と共謀して女子高生に衣服を脱ぐように命令、橋の欄干に全裸で座らせた被害者に「落ちろ」「死ねや」などと罵声を浴びせて川に落下させ、水死させた。この際に被害者は、前日夜から内田被告ら4人に車に監禁されたり繰り返し暴行を受けたりしたことで抵抗の意思を失い、命令を拒絶できない状態に追い込まれていたとされる。

昨年3月に開かれた小西受刑囚の公判では、「内田被告が背中を押して、被害者が欄干から落ちた」と主張、これに対し証人尋問に出廷した内田被告は真実のみを証言する宣誓を「しないです」と拒否したうえ、「同じ内容の(自らの)裁判を控えているので、ここでは話したくありません」と胸を張って言い、わずか3分で退廷した。

自身の公判では内田被告の「舎弟分」として指示に従い、女子高生Aさんの殺害を認めた小西受刑囚に対し、内田被告は殺害を真っ向から否定。供述調書でも内田被告が全裸のAさんを欄干に座らせた後、川に転落したのはAさんの「自殺」によるものだと主張した。供述調書の記載は以下のとおりだ。

<私はAに「死ぬなら私のいないところでやって」と言いました。自力で帰れるようにするため、Aの携帯とAから受け取った1000円札4枚をその場において、優花(小西受刑者)の手をとって走って車に戻りました。「キャッー」という女の子の声が聞こえた数秒後に「ダンッ」という音が聞こえました。自殺したのだと思います>

神居大橋(撮影/集英社オンライン)
神居大橋(撮影/集英社オンライン)