最強王者『イッテQ!』に勝利したことも

そして今や、この番組は単に生き残っただけではない。2026年3月1日の放送で、『せっかくグルメ』2時間SPは世帯平均視聴率9.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録し、裏番組の『イッテQ!』やテレビ朝日の特番を上回って民放首位に立ったと報じられた。

民放各局が最も力を入れる日曜夜のバラエティ戦争で勝つというのは、その局の看板を背負う存在になった、ということだ。内村光良、所ジョージ、林修、TOKIOといった面々が担ってきた“日曜夜の顔”の系譜に、バナナマンもまた食い込んでいた。そう言っても大げさではないだろう。

『せっかくグルメ』の人気を語るとき、番組オリジナルソングやご当地グルメ企画のノウハウといった制作面の強みも無視できない。だが、それだけなら似た企画はいくらでも作れる。

日曜夜の最激戦区で勝ち切るには、番組の顔が必要だ。一般の人を警戒させず、店にも安心感を与え、料理をおいしそうに見せ、なおかつファミリー視聴に耐えうる好感度を持つ。その条件を高いレベルで満たしていたのが日村だった。

バナナマンの二人が扮する音楽ユニット「赤えんぴつ」(撮影/集英社オンライン)
バナナマンの二人が扮する音楽ユニット「赤えんぴつ」(撮影/集英社オンライン)

休養発表後初のオンエアとなった5月10日の放送では、日村が座っている写真に「お休み」と書かれた等身大パネルが設置された。

隣の設楽は「あれ、ペラペラになっちゃった」と笑いを取りつつ、「VTRには日村さんがたくさん出て、たくさん食べてます。ご安心ください」とコメント。ゲストと視聴者を安心させた。

しかし、ロケには日村がいるが、スタジオにはいない。その違和感は小さくなく、SNS上でも、「やっぱり日村さん居ないとちょっと寂しいねぇ…」「まだロケには出演してるけど、今後しばらく見れないと思うと寂しい」「この時も無理してたのかなーとか思うと見てて切ないね」といった声が並んだ。