仮性包茎はサバイバル能力が高い
──先生は日本に包茎手術を広めた先駆者ですが、「汚い」「みっともない」のイメージがある仮性包茎について、実は擁護されているとお聞きしました。
高須克弥(以下同) 仮性包茎で悩んでいる人たちには、堂々と生きていいと言いたいですよ。
生物学的に考えてみてください。野生動物は生殖器を体内に格納できる構造になっているでしょ。大きくぶら下がっていたら野獣に襲われた時に真っ先にやられてしまう。包皮がなく亀頭をむき出しでジャングルを駆け回ることも危険ですし。性器が小さくて隠れている方が、生き残るサバイバル能力が高いんですよ。さらに言うなら、動物の交尾はすぐ終わるでしょ。最中に襲われないためです。早漏の方が適していると言えるでしょう。
──そうなんですか、では真性包茎についてはどうお考えですか?
仮性と違って真性は治療すべき対象よ。引っ張っても亀頭が出せない状態は医学的に問題がある。恥垢が溜まって不潔になるし、衛生上も良くない。しかし仮性は別の話です。
──しかし先生ご自身が、「包茎は恥ずかしい」というイメージを日本中に広めた張本人ですよね。矛盾していませんか。
否定はしませんが、どこにクローズアップするかでマーケットができるんですよ。土用の丑の日にうなぎを食べようと広めたのと同じ発想です。
今では当たり前になった自動車だって、その便利さを教えなければ、誰も買わなかったはず。需要はゼロから作り出すものです。事実として、僕の包茎手術を受けて不幸になった人は1人もいないんですからね。みんな喜んでいますよ。
──先生のパートナーでもある漫画家の西原理恵子さんは、先生のことを「だってこの人ですよ? 包茎を作ったの。で、日本中の男を恐怖のどん底に陥れて。おもしろいほどお金が入ったんだって」とイジっていましたが。
そんなふうに言われていますけど(笑)。男性を恐怖のどん底に突き落としたんじゃなくて、いいことをしてあげたんですよ。
恥垢が溜まるのは衛生上良くないですし、当時はそれが子宮頸がんの原因になるという説もあった。今はヒトパピローマウイルスが原因とわかっているけど、恥垢にそのウイルスが多く存在するという点では、まるっきり無関係とも言えないんです。他の医者たちも反対しなかった。包茎手術は悪いことじゃないとわかっていたからです。













