長濱ねる「復帰後の1、2年はしんどかった」
珍しい名前で、一時期は自身の名前が少し苦手だったという長濱。しかし、先日発売された2nd写真集は『長濱ねる』と自身の名を冠している。どんな心境の変化があったのだろうか。
「やはりこのお仕事をするにあたって名前を覚えていただくというのは、すごく大きな意味を持つと思います。
『長濱さん』よりも『ねるさん』、『ねるちゃん』と呼んでいただくことが多くて。親しみを持って名前を呼んでいただけるのは、あらためて幸せなことだなと感じています。
写真集も自分の名刺がわりになればいいなと思いもあり、表紙に大きく名前を載せることも受け入れることができました」(長濱ねる、以下同)
2015年に欅坂46に加入したが、2019年の卒業時には「この4年間ずっと放電してるような日々で……気づいたら心が空っぽになってしまいました。人前に立つことから距離を取りたいと思っています」と引退の可能性も示唆していた。
そんな彼女は1年ほどの休養の後、芸能活動を再開する。
「ソロに転身した直後は、自分が何に向いているのか分かりませんでした。とにかく、いただいたさまざまな仕事に挑戦し、ひとつひとつ全力で取り組んできました」
そう振り返った長濱は、今年で芸能生活10周年の節目を迎える。この10年で一番『苦しかった』と感じたことは何だろうか。
「苦しかったことは、都度都度ある気がしますが、特に、一人で活動するようになってからは、悩みを共有しにくいなと思いました。
アイドル時代は、同世代の子たちと同じ仕事現場で同じ人間関係の中にいたので、些細なことも話し合えました。一人になってからは、小さな不安や心配事も共有できる人がいなかったので、復帰後の1、2年は大変でした」
ソロとして情報番組やバラエティなどさまざまな番組に出演してきたが、これまでとは違った環境や年齢差のある周囲とのギャップに、心細い思いもした。慣れない環境で一人抱え込むことが多くなったそんな状況を、どのように抜け出したのだろうか。
「お芝居をやるようになり、ドラマの撮影現場で同世代の方々と共演し、交流を持つようになりました。そこで出会った方々に悩みや近況を話せるようになってからは、少しずつ心を開けるようになって、肩の力が抜けていった気がします」