「金太郎、談合する。」(集英社文庫・コミック版4巻収録)
税金を吸い取る役人に金太郎がキレる
「税金を仕切ってでけえ面してんじゃねえよ」
『サラリーマン金太郎』第41話は、この一言に尽きる。今回は、金太郎が河北市の公共工事をめぐる“出来レース”のような空気に、真正面からケンカを売る回だ。
東北支社に来てからの金太郎は、市役所に通い、顔を売り、地道に営業を重ねてきた。派手な男に見えて、こういう泥臭い仕事もちゃんとやる。その積み重ねの末、市民ホール増改築工事の入札に食い込んでいくのだが、ここで立ちはだかるのが、河北市を牛耳る北東総建という存在である。
この会社、ただの地元有力業者ではない。元助役や市役所OBが集まり、公共工事の多くを実質的に取り仕切っている。ついには大手を締め出し、この地域の仕事をほぼ支配しているのだ。
そんななか、金太郎がせっかく取ってきた仕事も、北東総建がバックにつく業者に横から持っていかれそうになる。
周囲の業者たちも金太郎に、「やめとけ。北東がバックじゃ降りるしかねえ」と忠告する。だが、金太郎は引かない。
「日本の社会は自由競争が原則だろう。俺はその原則にのっとって、正式に動いてるつもりだ。何に対しても恥じることは一点もねえぜ。恥じるとしたら、そっちじゃねえのか」
そう言い放つ。北東総建にその言葉を伝えるぞと脅されても、まるで動じない。
さらに飛び出すのが、冒頭の一言につながる強烈な啖呵だ。
「こいつも付け加えておけ。税金を仕切ってでけえツラしてんじゃねえよ。それだけならまだしも……ド役人が内と外でつるみやがって、薄汚ねえ特権利用して、うまい汁吸おうたあ、機関銃で皆殺しにされねえだけマシだと思っとけとな!」
乱暴な言葉だからこそスカッとする。公共工事や天下りと聞くと難しそうだが、金太郎が怒っているポイントはすごくシンプルだ。みんなで集めた税金を、一部の人間だけが儲けるために使うなということである。
もちろん、北東総建も黙っていない。こうして始まった会社同士のガチバトル。金太郎の啖呵は、河北市の空気を本当に壊せるのか。気になる続きは第41話で。























