スマホ時代こそ読むべきは「ニューヨーク・タイムズ」
2016年、ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンが戦った大統領選挙では、多くの「フェイクニュース」が拡散された。自分に有利になるフェイクニュースよりも、不利になるフェイクニュースのほうが圧倒的に拡散されたのは、両陣営とも同様だった。
合計3800万回も拡散されたという。この数は真実のニュースより10倍も多い。
しかし、フェイクニュースが広がらなかった国がある。日本だ。世界的な検索ブームが起きてから半年から1年たって、ようやくフェイクニュースが広まり始めたのである。
このことは、日本人が情報のトレンドをキャッチする遅さを示している。
そのため、日本に入ってくる情報は、一番ねじ曲がった状態で入ってくる。それは、伝言ゲームの最後の人が聞く情報と同じだ。情報が拡散されるにつれ、尾ひれがつき、ぶくぶくに膨れ上がったものを日本人は摂取している。日本で陰謀論が広がりやすいのも、そのことに起因している。
今日本では「メディアを信用できない」という人が多い。
これは、「自分や自分が見た情報こそ正しい」という前提があり、自己正当化するバイアスがかかっている人が多いからだろう。自分や友人、お気に入りのユーチューバーが言っていることは正しく、マスメディアが言っていることは間違い。そう思い込んで、一番ねじ曲がった状態のフェイクニュースを信じてしまうのである。
そんなゴミみたいな情報を手に入れても、陰謀論によって自己正当化をするだけで終わってしまう人生になる。
だから僕は、「今こそニューヨーク・タイムズを読め」と言いたい。













