すべての労働者諸君は「資本家」になれ

投資で勝つために絶対欠かせない「リサーチ」について語っていく。

しかし、その前に確認しておかなければならないことがある。

そもそも、なぜ私たちは「投資」をしなければならないのか?

トマス・ピケティの言葉を借りるまでもなく、億万長者になるには投資をして「資本家」になるしかない。ここでは「資本家」とは、会社や株や不動産などの資産を有して、金融所得(資本所得)を得ている者だと捉えよう。

労働所得を得るよりも、株や不動産などで金融所得を得るほうが、はるかに稼げるのである。

そのからくりを解説していこう。

先進国が成熟すると、GDP成長率(経済成長率)は鈍化していく。21世紀末になると、今よりさらに鈍化すると予測されている。

経済成長が停滞すると、給料が上がらず、貧しい人が増える。

その一方で、国民所得に占める金融所得の比率は上昇していくのである。つまり、株や不動産を持っている資本家はますます豊かになるのだ。

先進国の経済成長率は、高くても3%程度だ。そうすると給料は、多くても3%未満しか伸びない。インフレ率を加味すると、労働者はどんどん貧しくなっていく。

労働者の給料はなかなか上がらない(写真/shutterstock)
労働者の給料はなかなか上がらない(写真/shutterstock)
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一方で、株や不動産などの金融所得は、1年で100%増えることもある。

つまり、お金を増やしたいのなら、株や不動産を保有する「資本家」になることが、現在最も合理的な方法なのである。

資本家は自ら労働しなくても、所有する会社(労働者)や株式や不動産が、勝手に利益を生み出してくれる。資本収益率が経済成長率を上回れば上回るほど、どんどんお金が貯まっていく。

仮にあなたが、時給や月給で働いている労働者だったとしても、その収入のうちいくらかを投資に回して、少しずつでも「資本家」にシフトしていかなければならない。